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家族でも生徒でもない“こども”と、親でも教師でもない“おとな”が、“あそび”の中で出会い、気負わず楽しく居合わせる機会づくりに励む「こりれいず」。 代表のす〜さんが、活動や日々の出来事、思いついたことなどを羅列しています。どうぞ、 おつきあいください。 活動の予告・報告は Instagram(@korireizu) Facebook (@こりれいず仙台) でも確認できます。

2024

0211
普通でいるために、普通であり続けるために、頑張らなくてはいけないヒトがいる。
「うおやま」さんのマンガに触れると、そんな問いや気づきが怒涛のごとく押し寄せてくる。


「ヤンキーくんと白杖ガール(通称 ヤンガル)」と
「日向さん、星野です」
いずれも、基本はボーイミーツガールのラブコメで、絵柄と合わせてほんわりとしたやさしい世界観を感じさせてくれる。
でも、登場するのは……
マンガなので分かりやすくするためとは思うが、どちらの作品も、“フツウ”でいるために、(世の中に?)受け入れてもらえるように頑張らなくてはいけないヒトばかりが登場する。
杉咲花さん主演でTVドラマ化もされた「ヤンキー君と白杖ガール(ドラマは別タイトル)」には、主役の視覚障がいがある女子高校生と彼女の支援学校のクラスメイト、世間から弾かれたヤンキー少年、同性愛者などが登場する。
「日向さん、星野です」には、絶賛ひきこもり中の女子高生と、実はヤングケアラーの男子高校生。クラスメイトも、貧血持ちの少年や、小食のデブ(失礼!本人の台詞)、児童養護施設から通学する女子など、みんな、自分を自分のままで受け入れてほしいと思いながら、ありのままに高校生活を過ごしている(行けてない主人公もいるが…)。
こんなにも社会に世間にありのままで受け入れてもらいたいと願う登場人物ばかりの作品も珍しいが、気づいていないだけで、自分の周囲にいてもおかしくない登場人物ばかり。
いったい、フツウって何?
バックボーンにそんな問いかけを感じさせながら、描かれるほんわりしたラブコメディ。どこにでもあるような愛おしい普通の物語。
何の賞にもかかってなかったように思うけど、どちらの作品も、自分的には推しの傑作間違いなし!
■ヤンキー君と白杖ガール
作 うおやま
出版 KADOKAWA MFC
刊行数 全8巻
■日向さん 星野 です
作 うおやま
出版 講談社 KCデラックス
刊行数 全4巻
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