家族でも生徒でもない“こども”と、親でも教師でもない“おとな”が、“あそび”の中で出会い、気負わず楽しく居合わせる機会づくりに励む「こりれいず」。
代表のす〜さんが、活動や日々の出来事、思いついたことなどを羅列しています。どうぞ、 おつきあいください。
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2006
家内から、子どもと接するときの大事な心構えのひとつ、と思える話を聞いた。
ある研修の講義から。
ほとんどの大人は、子どもたちに“思いやり”の気持ちを持てるヒトになってほしいと願っている。
そして、保護者、保育者、指導者、教育者といった、それぞれの立場で、関わる子どもたちがそのようなヒトになって欲しいとばかりに、あの手この手で働きかける。いや、あの手この手というよりは、お説教一本勝負かもしれないが...(苦笑)
でも、講師の先生いわく「思いやりの心を持つように指導することはできない」のだそうだ。
改めて言われてみれば、そうだよな、と思わざるを得ない。
自分の心の中から湧き出てくるのが、“気持ち”、だ。それを、あたかも蛇口をひねって水を出すかのごとく操作しようなんていうのは、やっぱり不可能だろう。
大人になれば、気持ちを外に出さないという芸当はできるかもしれないが、気持ちそのものを湧き出させないことはできないだろう。心が壊れていない限り。
それで、先生曰く、
「思いやりの心を持つことを指導することはできないが、“思いやりに満ちた行為”がどのようなものなのかを教えていくことはできる。その積み重ねが、子どもの心の中に“思いやり”の気持ちを育んでいく」 のだそうだ。
なるほど!
そういえば、武術や伝統的な芸事はすべて「型(かた)」の習得から始まると聞く。「型」を自分の身体と同一にできるところまで修行に励むことで、初めてその本質をも理解できるようになる、と。
どこの先生の話なのかは忘れてしまったけれど、目からウロコとはこのことか! と思わずにはいられない話だった。
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