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家族でも生徒でもない“こども”と、親でも教師でもない“おとな”が、“あそび”の中で出会い、気負わず楽しく居合わせる機会づくりに励む「こりれいず」。 代表のす〜さんが、活動や日々の出来事、思いついたことなどを羅列しています。どうぞ、 おつきあいください。 活動の予告・報告は Instagram(@korireizu) Facebook (@こりれいず仙台) でも確認できます。

2007

0516
09be5237.jpg5月の「あそぼう!」が終わった。先日の記事どおりに、初の読み聞かせに挑戦した。

選んだ題材は「はじまり はじまり」。日本を代表する絵本作家、荒井良二さんの作品だ。

夜にどこからともなくやってくる「はじまり はじまり」が、「はじまり、はじまりぃ!」と言って幕をあげるたびに、ボクはさまざまなボクになっていろんなことをやっている。
やがて、はじまりはじまりはいずこともなく去っていき、そして朝が来る。

こんなお話だ。きっと、「はじまり はじまり」は夢をさしているのだろう(と、夢のないことを言ってみる)。

この作品、「はじまり はじまり」で終わることから、「あそぼう」のはじまり、冒頭にもってこいと単純に考えて読んでみた。もちろん自分も気に入った話だから選んだわけで、うまいとは思わないが自分なりにノッて読むことができたと思う。

実はこの読み聞かせ。「あそぼう!」が3年目を迎えるので何か新境地をとの趣旨で採り入れてみた。

「学校の図書室や近所の児童館で読み聞かせをする人はいるだろうけど、きっと女性ばかりだよ」
「上手い下手以上に、男性が読む方がオモシロい作品もあるはずだし、女性と男性では、同じ作品を読んでも印象がぜんぜん変わってくるハズ」
「小学生になると、読み聞かせをしてもらう機会もグンと減るだろうから、結構ウケルんじゃないかな」

との、カミサンの言葉に後押しされて挑戦してみたのだ。

カーペットを敷き、子どもたちの居場所を確定させてから(児童館のKさんの助言による)、子どもたちの前で椅子に腰掛けて絵本を手にした。

初顔合わせの1年生は、手にした絵本が気になる様子。
2年生は、「●●●さん、何するんだろう? 絵本を読むの?」ってなところ。
もはや常連の3年生は、「え~っ、早くあそぼうよ! 絵本なんて読まなくていいよお~、どうせ上手くないだろうから...」と、情けも容赦も憐れみもないような言葉がとんでくる。「●●●さんの心、子知らず」とはよく言ったものだ...って、そんな言葉はないか(爆)。

まぁ、月に1~2回程度の顔合わせとは言え、3年目ともなると君たちがそんなことを言ってくるだろうことは先刻承知。

「3年生は絵本の字はもう自分で読めるよね。●●●さんが間違えて読んでいないかどうか確認するために聞いててよ」と、提案したらまんまとのってきた。シメシメ。ダテに2年間、君たちに振り回されてきたわけじゃないんだよ、●●●さんだって。

で、まぁ、読み聞かせにこぎつけたのだが、ひとつ誤算が。

ページをめくりながら次のページの冒頭の文章を読んだ方がリズムが出ていいかなと思い、紙芝居のように次のせりふを言いながらページをめくってみたところ、3年生から大ブーイング!

彼女たちにしてみれば、私が文章を間違えずに読んでいるかどうか、ページをめくり終わらないと確認できないから、その辺をごまかすためにやっていると思われたらしい。「●●●さんの心、子知らず」とはよく言ったものだ...って、しつこいですね。

ま、そんなアクシデント(?)にもめげずに読み通し、1~2年生はそれなりに楽しんでくれたんじゃないかな。

「あそぼう」終了後、児童館の先生にも「男性の読み聞かせも雰囲気が変わっていいかもしれませんね」と言われ、ちょっとだけホッ。でも、それって社交辞令的なフォローの言葉なのかなぁ...

まぁ絵本探しもなかなか楽しいし、次回からもやってみようと思います。3年生のみんな、やさしくつきあってね。
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